ワゴンR

3年で6万キロ走った車のメンテナンスはどうする?

今回車検に出すのはスズキ ワゴンR FX Limited S-エネチャージ搭載の車両(平成28年式 MH44S 走行6万キロ)だ。具体的な見積もりを出したわけではないが、ネットで調べた結果とディーラー整備士に聞いた話を元に、交換部品を考える。

バッテリー交換

どこで見たかは忘れたが、アイドリングストップ装着車のバッテリーの交換サイクルは5年又は5万キロ。経過年数は3年だが、既に6万走っているので交換。ちなみに純正で装着されていたのはK-42R。

eco r レボリューション
GSユアサ ECO R レボリューション

今回ネットで購入したのが、GSユアサのエコ・アール・レボリューション、楽天市場で6,500円(税別)で購入。アイドリングストップ車用のバッテリーはちょっとだけ高い。前回買ったメモリーバックアップはここで初めて使うことになりそう。文字通り「メモリーのバックアップをとる」というよりは「バッテリー交換する間の簡易的なバッテリー」かな。とりあえず単三アルカリ電池8本用意せねば。使う工具は、バッテリーを固定している金具を外す為の8ミリのスパナ(メガネはまわすスペースがない)、ターミナルを外す為の10ミリのスパナ、もしくはメガネ。ラチェット一式でも可。保護メガネがあれば安心。

作業の流れ

  • メモリーバックアップの準備
    先にバッテリーを固定している金具を外すと後が楽。
    エーモン メモリーバックアップ
    今回使ったのは「エーモン メモリーバックアップ EV車・HV車・アイドリングストップ車対応」というもの。クリップが外れないようにクリップにストッパーが付いているのだが、使用前にこのストッパーがロックされていないのを確認することを勧める。この手の商品を初めて使ったのだが、「なんだ、クリップ意外と固いんだな」と、ちょっと力を入れてクリップを握っただけでストッパーが飛んでいってしまった。どうやら既にストッパーがかかっていたらしい。単三電池をセットしてスタンバイ。この時、プラスとマイナスのクリップが接触しないように気を付けること。本体に吊り下げ用のフックがついているので、ボンネット裏側の穴に吊り下げる。車のルームランプ等はオフにしておく。
  • メモリーバックアップをターミナルに接続
    プラス、マイナスの順で接続。プラス側のクリップを挟む場所だが、ターミナル付近に挟むとナットを外す時に邪魔になってしまう(外せないこともないが)ので、ターミナルの赤いカバーを外して、ターミナルと繋がっている部分に挟むと良いかも。ストッパーでがっちり固定しても良いが、ストッパーは補助程度に考えたほうが良い。
  • 古いバッテリーを外す
    マイナス、プラスの順にターミナルを外して、古いバッテリーを外す。工具がプラスとマイナス両方の端子に触れてしまった場合は火花が飛んだりするので保護メガネ着用推奨。外したバッテリーは、廃品回収業者へ。
  • 新しいバッテリーを取り付ける
    新しいバッテリーをセットし、ターミナルをプラス、マイナスの順で取り付ける。
  • メモリーバックアップを外す
    マイナス、プラスの順にクリップを外す。クリップが接触しても大丈夫なように、乾電池は取り外しておく。バッテリーを固定する金具を取り付けて完成。プラス側の赤いカバーを外した場合は元に戻すのを忘れずに。

プラグ交換

整備士に話を聞いて意外だったのはプラグの交換サイクルが6万キロだったこと。そうなんだ、てっきり10万キロくらいもつものだと。初めての車検でプラグ換えることになるとは。

NGK イリジウム マックス
NGK イリジウム MAX

今回はNGK IRIDIUM MAXをネットで3本購入、3,213円(税抜)。フラグ交換の経験はあるがプラグレンチは無い。ラチェットはあるのでラチェットで使えるスパークプラグ交換用のソケット(16ミリ)だけ購入。深型ソケットでも大丈夫そうだが、プラグ交換用ソケットはマグネット付きなので脱着が楽になる。
さて、実際に交換作業しようかなと思ってボンネットを開けると、エアクリのボックスが邪魔してイグニッションコイルが見えないところがある。エアクリボックス自体を外す必要はないが、エアクリボックスへの導入ダクトは外す必要がある。これはネジ類で固定されていないので、工具を使わずに外すことができる。

作業手順

  • R06Aエンジンのプラグ交換についてはこちらに纏めました。

ブレーキパッド交換

できれば自分でブレーキパッドを交換して工賃を圧縮したい。残量を目視、5ミリ以上はあると思ったが念のため替えのパッドをネットで購入。ピストンを戻す工具も良い機会なので一緒に購入しておいた。今回はパッド交換しなくても良いとのことだったので、これらは次回交換時に使うことに。

エアフィルター交換

前回NV100のエアフィルターを交換したので、作業手順はそんなに違わないはず。これもノーブランド品をネットで購入(税抜1,090円)。特に工具は必要ない。エアフィルターは純正品番13780-74P00で検索して購入。ワゴンR、アルト、ラパン、ハスラー用だった。マツダの純正品番1A14-13-Z40と同じで、 スズキのOEM であるキャロル、フレア、フレアワゴン用。

作業手順

  • エアクリーナーボックスを外す
    手前2ヶ所にあるストッパーを外す。奥の2ヶ所は差し込まれているだけなので、上のカバーを少し持ち上げながら手前に引く。
  • 古いフィルターを外す
    フィルターが取り出せる程度の隙間があれば良い。フィルターを取り外す。念のためどちらの面が上かを確認しておく。
  • 新しいフィルターをセット
    外したフィルターと同じ向きでフィルターをセット。そもそも向きが合わないとボックスが閉まらないのだろうが、フィルターのセットの仕方が悪いのか、ボックスの閉じ方が悪いのか、原因をひとつ潰しておく。
  • エアクリーナーボックスを元に戻す
    やや下に力を加えながら、右奥の出っ張りを差し込み、左奥の出っ張りを差し込む。その後ボックスのカバーがきちんと閉まっていることを確認してストッパーを止める。

オイル交換

自宅にストックしてある0w-20のオイルを使う。20リッターで7~8千円程。20リッター缶は重たいが、ネットで買うと、自分で運ばなくても良いので楽だ。

オイルエレメント交換

これもまとめ買いしておいたものを使う。NV100クリッパーとエンジンの型式は同じなので助かる。垂直方向に付いている為、外すときにどうしてもオイルをこぼしてしまう。

エアコンフィルター交換

車検を通す為に必須の作業ではないが、エアコンフィルターはグローブボックスを開けるだけで見えるようになる。ワイパーブレード交換と同じくらい難易度の低い作業なので、一緒にやっておくことをお勧めする。今回使ったのはスズキの純正交換タイプ。これもネットで1,521円(税抜)購入したもの。エアコンフィルターのカバーは左側のツマミをつまんで手前に引っ張ると外すことができる。カバーを外したらフィルターが見えるので、それも手前に引っ張って取り出す。あとは新品のフィルターを取り付け、カバーを元に戻すだけ。エアコンフィルターは上下の向きの指定があるので注意。今回使ったスズキ純正品は、フィルター側面にどちらが上か記してあるので安心。

ワイパー交換

ブレードごと換えるのが楽だが、ケチりたいので運転席、助手席のワイパーはブレード交換タイプを使い、リアのみ替えゴム(税抜369円)とする。ブレードごと交換ならネットで買うが、替えゴムだったら量販店で買っても良いかも。ちなみに某量販店で交換を依頼すると、ブレードごと交換であれば工賃無料で、替えゴム交換だと数百円工賃が発生する。ゴムのみ交換の場合、古いゴムを外すのは簡単だが、新しいのを付けるのにちょっと力が必要だったりする。

クーラント補充

クーラント(冷却水)がかなり減っていた。一応買っておいたのだが、知り合いの整備士曰く「検査の時に補充するからそのままにしておいて」とのこと。

結構交換部品あるなぁ

初めての車検なんて、そんなにお金かからないと思っていたが、これだけ走っていれば話は別か。下回り見ていないが、ブーツの破れが無いことを祈る。今回はリコール作業と同時に車検を行うので、普段より安く済むという話だったが・・・果たして。

結果は61,165円

ディーラーで払った料金は20,955円。ディーラー車検としては安く感じた。もっとも今回は例のリコール対応が同時に行われた為、実質25,000円程値引きされている訳だが。内訳はブレーキフルード代、ウォーターポンプベルト代、ジェネレータベルト代と技術料と法定費用。自賠責は交換冷却水は始めのうちは減った分だけ補充してやる必要があるとのこと。結局ブレーキパッドは交換しなかったが、ブレーキオイルは「車検毎に交換」を推奨しており、ブレーキオイルは交換することに。
ディーラーで払った料金 20,955円
バッテリー代 7,510円
エアフィルター代 1,199円
プラグ代 3,534円
ワイパーブレード代(運転席側)635円
ワイパーブレード代(助手席側) 589円
エアコンフィルター代 1,673円
自賠責保険 25,070円

合計:61,165円
あとはオイル代が1,000円くらいか。エアコンフィルターもノーブランド品にすればもう少し安くなったかも。

新型ハスラー、カッコイイよね

東京モーターショーで注目を浴びた新型ハスラー。ディーラーでリーフレットを貰うことができた。価格はさすがにまだ載ってなかったのだが正式発表が楽しみ。ただ、ターボ車にしか付かない装備があるのと、MTの設定が無いのが個人的に残念に思った点。こういうご時世だからMTが無いのは仕方ないが、パドルシフトがターボ車のみというのがね。特別仕様車とかでこの辺のニーズを満たしてくれれば、次回車検時に買い替えを検討したい。確か現行のワゴンRもデビューしてしばらくしてからMTを追加したような。同じような展開を期待。「ジムニーの納期が待てない」とか「ジムニー程武骨でなくても良いが、クロカンテイストの車に乗りたい」といったユーザーをある程度取り込めそうだなとは感じた。